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SPECIAL INTERVIEW に青柳翔が登場!

SPECIAL INTERVIEW に青柳翔が登場!

<INFORMATION>
青柳翔主演 映画『たたら侍』2017年5月20日(土)全国ロードショー!!

映画『たたら侍』
2017年5月20日 新宿バルト9、TOHOシネマズ新宿ほか全国公開

●公式サイト:tatara-samurai.jp ●主題歌EXILE ATSUSHI×久石讓「天音(アマオト)」
(c)2017「たたら侍」製作委員会

すべてから逃げた僕に残された宿命―
自然と共に生き、技をつなぎ、おのれの宿命を受けとめながら、ありのままに生きていく。
“本当の強さとは何か”を改めて問いかけ、本物の侍像を描いた時代劇。

戦国末期、1000年錆びない鉄を作る幻の村があると噂されていた。出雲の山奥にあるその「たたら村」では、古来より門外不出の高度な鉄作り“たたら吹き”によって出鐵鋼(いづものはがね)と呼ばれる貴重な鋼が作られていた。天下無双の名刀を作り出すその鋼を求め、刀匠ばかりでなく諸国の大名に取り入る商人たちも躍起になっていた。“たたら吹き”を取り仕切る村下(むらげ)の息子、伍介は、一子相伝の技を受け継ぐ宿命だったが、幼い頃に鋼を狙った山賊に村が襲われて以来、強くなって村を守りたいと思うようになっていった。
諸国の大名が鉄砲の数を競う中、村に鋼を求めて訪れた商人の惣兵衛から、農民でも侍になれる時代がきたことを知らされた伍介は、「村を出て侍になりたい」と村の掟に背いて旅に出る。しかし、そこには厳しい現実だけが待っていた。


▼まず『たたら侍』の話を最初にうかがったのはいつ頃だったのでしょうか?

青柳翔「錦織良成監督からお話をうかがったのは隠岐諸島に伝わる古典相撲と家族の絆をテーマにした『渾身 KON-SHIN』(2012年)のプロモーションをしている時でした。また一緒に仕事をしたいという話になった時に、本当に軽い感じで監督が「時代劇なんてどう?」とおっしゃったんです。その時に〈たたら〉のお話も少しされていました。でも、それがまさかこんなにたくさんの方々が協力してくださるような作品になるとは正直思ってもみませんでした。HIROさんやATSUSHIさん、AKIRAさん、直己さん、石井杏奈ちゃん、早乙女太一くんといった同じ事務所の方はもちろん、津川雅彦さんや奈良岡朋子さんといった共演者、スタッフのみんなさんのおかげだと感謝しています」

▼最初に脚本を読まれた時はどんな感想を持たれましたか?

青柳翔「やはりまず感じたのは、主人公の伍介は人を斬らないということです。そこは監督にも質問させていただいた部分でした。ラストに向けてどういう風に演じたらいいのか、自分の中でもいろいろと考えましたし、相談もしました。とにかく人が斬られて血しぶきが飛び散るというような描写は一切ないんです」

▼改めてうかがいたいのですが、〈たたら吹き〉の仕事とはどういうものなのでしょうか?

青柳翔「日本刀を作るには玉鋼(たまはがね)という純度の高い鉄が必要となります。それを作るため奥出雲に古来から伝わっている製鉄技術が〈たたら吹き〉なんです。本編でも実際の〈たたら〉で3日間ほど撮影しましたし、その前にも〈たたら〉がどういうものなのかを体験させていただいたりしました。その時に実際の村下にもお会いしましたが、言われたのはとにかく「炎に立ち向かえ」ということでした。その熱さに耐えて立ち向かった者だけが作ることができるのが玉鋼。劇中で作られていた玉鋼は本当に質の良いもので、それがあればまちがいなく良い刀ができる。その刀は1000年錆びないらしいんですが、まさに質の高さの証明でもあります」

▼伍介というキャラクターのどういうところが魅力的でしたか?

青柳翔「家族や親友を殺されたりしたら、ある意味では復讐を考えるのが自然なのかなとも思います。でも、伍介はそういう選択をしなかった。そこが素晴らしいと思っています。失敗なども重ねつつ、でも斬らずにいようとするのは、彼のちょっとした強さなのかもしれないと思います」

▼あとは、演技をされる時に一番心がけていることといったら何ですか?

青柳翔「とにかく役になりきるということです。それを考えつつ、緊張しないこと。あえて力を抜くようにして、アドバイスをいただきながら自分の思うように演じていくように心がけています」

▼『たたら侍』に関しては役作りで何かした意識されたことはありますか?

青柳翔「一番よくやっていたのは、木刀を振ることでした。伍介がやっていたことであろうことをやりたかったんです。美術の方が1本の木から作ってくださった木刀だったのですが、手に馴染ませたかったし、愛着を沸かせたかったので常に持っていました。僕の場合、特にアクションが多かったわけではないので、殺陣師の方に基本の型を習ってそれをとにかくやっていました」

▼実際に演じられてみて、ご自身と伍介の性格に共通する部分はありますか?

青柳翔「個人的には似ていないと思います。人によっては役柄を自分に引き寄せて演じられる方もいますが、僕は台本を読んで役柄になれるように意識しています」

▼共演されたEXILE AKIRAさんや小林直己さんの印象もお聞かせください。

青柳翔「お2人ともとにかく殺陣のシーンが多かったんです。AKIRAさんは時代劇もやられていますし、殺陣なども早かったですね。稽古の段階から本番まで見学もさせていただいたので、演技はもちろん現場での立ち振る舞いまでいろいろ学ぶことが多かったです。周りに気を配られている様も感じましたし、勉強になりました。直己さんも殺陣が多くて、殺陣師の方とコミュニケーションを取りながら、殺陣の構成を一緒に練っていらっしゃるのを見ていて、改めて凄い方だなと思いました。印象的だったのは、ある日、セットの近くにあった森を昼食も取らずに立ったままじっと見つめていたこと。なぜそうされていたのかは聞いていませんが、思うにご自身が演じる役の住んでいる世界観に極力身を置くことで、役に集中しようとしていたのだと思います。実際、時間があれば直己さんが住んでいる設定の家にずっといらっしゃいましたし、食事もそこで取られるようにされてました。あと、直己さんはタフです。雨中のアクション・シーンがあるんですが、尋常じゃないくらいに寒かったんです。その中で倒れた時に僕はうつ伏せで顔を横にそむけた状態だったんですが、それでも寒くて動かずにはいられなかった。直己さんは仰向けに寝て、もう顔が水没直前くらいまで水が来ていたにも関わらず、微動だにしなかったんです。しかも、次の日はライヴが入っているスケジュールだったりと、本当にタフな方だなとつくづく感じました」

▼島根県の奥出雲地方にオープン・セットを建てての撮影となったわけですが、実際に行かれてみていかがでしたか?

青柳翔「セットを建ててくださった方々が、出雲大社の遷宮にも携わる地元の宮大工や材木問屋、建設会社の方々で本当に土台がしっかりとしたセットだったんです。こんなに広くてすばらしいオーブン・セットの中でお芝居ができるなんて、一生のうちにあるかないかのことだと感じました。世界観に入り込みやすかったですね」

▼時代考証もしっかり計算し尽くされていたんですね。

青柳翔「そう言えば、セットの中でもう2ヶ月いるなぁと思った時があって、ふとそんなことを漏らしたら、あるスタッフの方が「俺はもう1年いるよ(笑)」と言ってらして驚きました。着工して半年かけて建てているので、準備段階も含めると1年ほどいらしたそうです。セット内にある植物、例えば畑の作物や苔、雑草などはすべて種から撒いて育てられたとか。ありがたいお話でした」

▼〈たたら吹き〉の現場である、オープン・セット内に再現された高殿(たかどの)の出来はいかがでしたか?

青柳翔「現代の村下である木原氏の監修の元にあのセットは組まれたそうですが、昔ながらの手法で釘を使わず、木を組んで建てられた建物だったんです。いわば出雲大社と同じ作り方。というのも、釘や鉄筋などを使うとあまりに室内が高温になるので曲がってしまってかえって危ないそうなんです。実際に火を焚くと炎が一番上まで行ってしまったりしていましたし、温度も何百度にもなってしまうので、炉も地下構造まで造って中世の〈たたら吹き〉の現場を完全に再現していました。要は本物の炉だったんです。劇中で本当に玉鋼を作ったのですが、それは本当に日本刀の材料になりえるほど良質なものに仕上がったんです。撮影は夏だったんですが、本当は1月と2月に〈たたら吹き〉をやるものなので、撮影時の暑さはハンパないものでプロの方ですら苦戦する過酷な現場でした。僕は炉に砂鉄を入れるのが仕事という設定でしたが、その砂鉄を入れる時が一番暑かったですね。撮影している時は気が張っていたので大丈夫でしたが、尋常の精神状態では絶対に耐えられなかったと思います」

▼今作の公開に合わせて現代の5名の名刀匠によって五振りの刀剣が作られたと聞きました。それはどこかで見られるのでしょうか?

青柳翔「3月31日の完成披露試写会でお披露目させていただきました。その後は、劇場や博物館などで展示していく予定と聞いています」

▼それにしても、演出はもちろんセットや刀剣しかりですが、何から何まで本当にこだわり抜いた作品になっていますね?

青柳翔「360度見回してもオーブン・セットからは現代の建物がまったく見えないので、本当に400年以上前の世界にいる気持ちになれました。こだわりはどんな作品にも引けを取らないと思います」

▼さらに主題歌についてですが、最初に聴かれた時の感想はいかがでしたか?

青柳翔「あ、これはエンドロールを最後まで観てしまうなと(笑)。最高の曲だと感じました。久石譲さんには音も何も入っていない状態のラフの映画をお見せして、そこからイメージを沸かせて作られたそうです。ATSUSHIさんの歌詞も久石さんと同じく映像を観て、心に残ったものから詞を組み立ててくださったそうです」

▼改めて完成した作品を観て、ご自身で一番印象的だったシーンはどこでしょうか?

青柳翔「劇中で「憎しみの連鎖を断ち切る」といった意味合いの言葉が2度ほど出てくるんです。それを言われる側ではあるんですが、本当に簡単なことではないなと感じています。でも、それこそがこの作品に込められた大事なテーマのひとつなんだと個人的には思っています。もし大切な人を殺されたら、復讐を考えてしまうのは自然な心の動きなのかもしれませんが、それをくり返していたらさらに復讐心がどこかに生まれてしまう。怒りに身をまかせるのではなく、許すことの大切さなど、いろいろ考えさせられる作品になったと思います」

▼その他、撮影で苦労されたことや裏話なども可能でしたら教えてください。

青柳翔「とにかく何に対しても妥協することなく、丁寧に大切に作らせていただいたことへの感謝だと思います。例えば、直己さんと一緒に良い雲を待って1時間くらい時間を過ごすのもザラでしたから。あとは、ほぼナイト・シーンがあまりなくて太陽が沈んだらおしまいだったので、健康的に暮らせたというのもあります。予定通りに撮影を終えて、スタッフのみなさんと飲ませていただいたり、AKIRAさんや直己さんとも食事をさせていただきました。みんなで地元の美味しいものを食べて酔い、その日できたことやできなかったことをいろいろ話し合った上で次の日もがんばる。そうして、じっくり撮影に向き合わせていただけたのがありがたかったです」

▼また、本作は『第40回モントリオール世界映画祭』最優秀芸術賞の他、多数の映画祭でも受賞
されていますね。どういうところが、海外でも評価を得られた要因だと思いますか?

青柳翔「映像もアクションも、本当に関わった全員がこだわりを持って作った作品だということだと思います。〈たたら吹き〉という題材も注目していただけるポイントだと思っていたので、様々な部分が評価されたのが嬉しいです。義を重んじるだけの従来の侍ではなく、ちょっと違う角度から見た日本の侍像が受け入れられたのではないかとも思います」

▼ちなみに海外の映画祭で言われて印象に残った言葉はありますか?

青柳翔「とにかく映像がキレイだということです。美しい映画だったと一番言われた気がします」

▼ご自身の役者キャリアにとってこの作品はどういったものになると思いますか?

青柳翔「5月20日に公開されますが、みなさんに観ていただいた後、この映画が代表作になれるようがんばっていきたいです」

▼では、ずばり青柳さんの考える一番の見どころとは?

青柳翔「美しい映像を始め、すばらしいアクション・シーン、そして伍介がいかに憎しみの連鎖を断ち切るかという物語まで、みんなのこだわりが詰まった作品になっていると思います。そういう意味で、どこかひとつではなく、すべてが見どころだと思います」

▼最後に、あえてうかがいますが、映画『たたら侍』が伝えようとしているテーマとは?

青柳翔「本当にいろいろなテーマを含んだ作品だと思います。伝統を守ることに対するテーマ性もありますし、憎しみの連鎖を断ち切るというメッセージも込められていると思います。そして、日本の心を描きながら、世界の人が観ても共感していただける作品を目指していくという、映画作りとして挑戦していく姿勢もこの映画の裏テーマのひとつではないかと思っています。そんな様々なメッセージが詰まっている作品ですので、観ていただいたみなさんそれぞれに何かを感じていただけたら嬉しいです」

カメラマン:平野タカシ

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